AI開発の激化の裏で進む「インフラ不足」
――あえてハードウェアエンジニアにフォーカスすべき理由
世界中がAIの話題で持ちきりです。
生成AIの急速な進化によって、私たちの仕事や暮らしがどのように変わるのか。
さらには、「AIの暴走を人間は本当に止められるのか」といった、これまでSFの世界で語られていたようなテーマまで、現実の議論として取り上げられるようになりました。AIをめぐる議論は、これからますます活発になっていくでしょう。
しかし、その一方で、少し別の視点から見ておきたいことがあります。
AIは、ソフトウェアだけでは動きません。
AIの開発・運用には、膨大な計算能力が必要です。
そのためには、GPUなどの半導体、サーバー、データセンター、電力設備、冷却設備、通信インフラなど、実に多くの「物理的なもの」が必要になります。
そしてAIの計算能力が飛躍的に高まれば高まるほど、必要となる電力や冷却能力、データセンターの設備も巨大化していきます。
つまり、AIの進化の裏側では、
「AIをつくる競争」と同時に、「AIを動かすためのインフラをつくる競争」も始まっている。
そう考えることができます。
AI時代に不足するのは、IT人材だけではない
AIという言葉を聞くと、どうしてもAIエンジニア、データサイエンティスト、ソフトウェアエンジニアなど、「IT人材」に目が向きます。
もちろん、こうした人材はこれからも重要です。
しかし、AIを支える現場に目を向けると、必要とされる人材はそれだけではありません。
例えば、
- データセンターの電気設備・電力設備を扱うエンジニア
- 大規模設備の冷却・空調を担う機械系エンジニア
- サーバーや半導体関連設備の技術者
- 半導体製造装置の設計・調整・フィールドエンジニア
- 工場の自動化やFA、PLC・制御を担うエンジニア
- 生産設備の設計・生産技術に携わるエンジニア
- 各種設備の導入、立ち上げ、技術サポートを行うエンジニア
など、「現実の世界で機械や電気、設備を動かす技術者」が数多く必要になります。
AIがどれだけ進化しても、データセンターに電気を引き、サーバーを冷却し、半導体を製造し、設備を設置して動かすことは、物理的な世界で行わなければなりません。
自動化が進んだとしても、そこには設計する人、導入する人、調整する人、トラブルに対応する人、そして新しい設備を開発する人が必要です。
だから私たちは、「ハードウェア」に改めて注目します
これまで外国人材の分野では、ITエンジニアやソフトウェア人材に大きな注目が集まってきました。
しかし私たちJOINT ASIAは、これまで長く外国人の技術者・エンジニアに関わってきた経験から、もう一度、機械・電気・設備といったハードウェア領域に目を向けたいと考えています。
AIそのものを開発する人材だけを見るのではなく、
AIを動かすための「現実のインフラ」を支えるエンジニア。
そこに、これから大きな人材需要が生まれる可能性があると考えているからです。
もちろん、海外から人材を連れてくれば解決する、という単純な話ではありません。
技術力だけでなく、日本の職場で働くための日本語力や仕事への適応力も必要です。
だからこそ私たちは、単なる人材の「発掘・紹介」だけではなく、グローバルな人材の発掘、技術・適性の見極め、そして日本で働くための教育までを含めた人材づくりに取り組んでいきます。
AIの進化によって、社会は大きく変わろうとしています。
その変化を支えるのは、AIをつくる人だけではありません。
電気をつくり、設備をつくり、機械を動かし、インフラを支える。
そんな「現実の世界」のエンジニアたちもまた、AI時代の重要な担い手になっていくはずです。
JOINT ASIAは、これからも世界に目を向けながら、こうした技術人材の発掘と育成に取り組んでいきます。

